デザインとは・・・
デザインと聞いて、何を思い浮かべますか。多くの人は見た目に関してのものを考えたと思います。
デザインとは、設計・意匠・計画・構想・機能といった意味のことです。
驚くべきことに、見ために関する記述は一切ありません。
デザインの語源
デザインの語源はデッサンと同じく、“計画を記号に表す”という意味のラテン語です。
つまりデザインとは、ある問題を解決するために思考・概念の組み立てを行い、それを様々な媒体に応じて表現することとされています。
デザインの4つの基本原則
1.近接
2.整列
3.反復
4.コントラスト
1.近接
近接とは、関連する項目をまとめてグループ化することです。関連する項目(情報)は空間的に近づけ、逆に関連しない項目は離して配置する必要があります。
視線の流れを意識し、どこから見始めてどういう道筋をとり、どこで見終わるのかを考えます。この時、見終わった後どこに目が行くのかも考慮する必要があります。
全体の論理的な流れが目で追えるようにします。
近接の目的は情報の組織化です。関連する情報を近づけてグループ化すると、組織構造ができあがります。つまり、似た者同士の集まりが生まれるます。情報の組織化をすることで、意味のある余白が生まれ、人に読んでもらいやすいデザインになります。情報のグループ化はとても重要なことです。
2.整理
ページ上のものを左揃え、あるいは右揃えというように意識的に配置すると、目に見えない透明な線が生まれますが、これが整列です。
この時、すべての要素が視覚的なつながりをもつようにします。
このように整列を用いることでページの内容に一体感が生まれると同時に、組織化につながります。意識的な強い整列によって、洗練された、格調ある表現が可能になります。
3.反復
反復は、デザイン上のある特徴を作品全体を通して繰り返すことです。反復させるものは、太字体、罫線、色、アイコンなど様々なものがあります。
ある要素を繰り返して用いることで、作品全体に一貫性や統一感が生まれます。
反復を用いることで作品に統一感が生まれます。統一感があると、情報がよりわかりやすくなります。
4.コントラスト
コントラストとは、2つの要素が異なる場合に見た目をはっきりと異ならせることです。
ページ上にコントラストがあることで、見る人の目をひきつけます。コントラストがはっきりしている方が、デザインにメリハリが生まれ、他の人目は自然と引き込まれていきます。さらに、コントラストには情報の組織化を支援する効果があります。ある項目から次の項目へと視線が移るとき、情報の組み立て(=論理的な流れ)が見る人にとってわかりやすいものになります。